【もう開発進行中!】次期GR86とBRZはGRヤリスの心臓を得たHVの可能性
掲載 carview! 文:編集部 59
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コンパクトな2ドアクーペボディにFRの駆動方式と、走りに特化した成り立ちがクルマ好きのツボを刺激する「トヨタ GR86」と兄弟車の「スバルBRZ」。様々な話題を振りまく両モデルだけに、ネット上では早くも次期型の噂がチラホラと出ているようだ。
まず、2021年10月に登場した2代目GR86とBRZの成り立ちをおさらいすると、その個性的なキャラクターの背景にあるのは、トヨタとスバルの共同開発によって誕生したことが第一に挙げられる。2019年に両社が結んだ「新たな領域で“もっといいクルマづくり”を加速する」という取り決めに基づき、それぞれの特色を引き出したFRスポーツを誕生させた。
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具体的には2台はボディやメカニズムはほぼ共通ながら、GR86がピュアなハンドリングマシンなのに対し、BRZはグランドツーリング的キャラクターを強調している。
GR86は279万9000円~351万2000円、BRZは308万円~343万2000円という比較的手の届きやすい価格設定も魅力で、若年層でもスポーツドライビングの世界に気兼ねなく飛び込めるように配慮されているのも同様だ。
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現在開発が進行中と見られる新型もこうした美点を受け継ぐべく、両社で検討が進められている模様だ。つまり、“2ドアクーペの軽量ボディ、スポーティに楽しめるエンジン、一目見ただけでそれとわかるエクステリアデザイン”は受け継がれるというわけだ。
<写真:トヨタ GR86(現行モデル)><写真:スバル BRZ(現行モデル)>
もちろん、現行型はデビューからまだ1年少々なので、フルモデルチェンジは早くても2026年頃になるだろうが、水面下ではすでに初期段階の企画・開発が始まっていてもおかしくない時期である。
エクステリアの詳細については推測の域を出ないものの、新型「プリウス」で示されたU字型のヘッドライトやウェッジシェイプを強調したサイドビューなど、空力に配慮したスポーティなフォルムを採用してくる可能性が濃厚だ。また、室内は現行型よりも大型化したインフォテイメントディスプレイの採用やコネクテッド機能の充実といった進化を遂げるだろう。
パワーユニットについては、一説によると現行の水平対向2.4L自然吸気エンジン(235ps/25.5kgm)から、「GRヤリス」の1.6L 3気筒ターボ(272ps/37.7kgm)をベースとしたエンジンにモーターを加えたハイブリッドになるといわれている。
もしこの見立てが真実なら、エンジン開発の主導権がスバルからトヨタに移ることを示唆しており、かなり大きな変更となる。また、ハイブリッドを搭載すればパワーアップに加え燃費も改善すると思われるが、走りのキャラクターが変わるため、複雑な思いを持つファンも多いはずだ。
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新型GR86およびBRZの価格設定は、資源高や人手不足の影響を受けて若干現行型より値上がりすると思われるが、できればエントリーグレードで300万円台前半は実現して欲しいところ。また、今や貴重になってしまった6速MT搭載グレードについては、モデルのアイコンとして次期型でも残ると期待したい。
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また想定されるライバルについては、現行型同様、走り好きのユーザーに向けたスポーツモデルで、価格も同じく200万円台後半~350万円で買える「マツダ ロードスター」が筆頭に挙げられる。この点、ロードスターも2024年頃にハイブリッド化した新世代へ移行すると言われており、やはりメーカーの考えは同じ方向に向いている。
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2026年頃となると、欧州では多くのモデルがEV化している時期。一方日本では、エンジンを搭載したクルマの登場が期待でき、GR86やBRZについてもぜひそっちの方向で進化を遂げてもらいたい、と考えるファンは多いだろう。クルマの楽しさを追求し続けるトヨタ&スバル・タッグに声援を送りたい。
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写真:トヨタ、SUBARU
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